業務スーパーの「オーガニック全粒粉スパゲティ」で低GI化してみる　不定期連載　おとこ一人飯（8）

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久しぶりの第８回は、糖質が気になるパスタ料理の低GI化を目指して、業務スーパーのオーガニック全粒粉スパゲティを試してみます。私自身は、はじめて全粒粉のパスタを食べたので、その感想などをまだ食べたことがない方に伝わるように！おとこ一人飯。

業務スーパーのオーガニック全粒粉パスタ「Nutri Bio」 by REGGIAを購入

業務スーパーのパスタでおなじみ「REGGIA」と「DONNA CHIARA」、ともにイタリア産、デュラ・ムセモリナで、最近ちょっと高くなって500ｇ130円くらい。私は普段は「DONNA CHIARA」のリングイネが好きで、ちょっと高くて500ｇ150円くらい、最近はちょっと品薄で手に入らないことも多い。このリングイネは他の「DONNA CHIARA」スパゲティに比べて超ツルツルの「THE・テフロン」な感じなので、ツルツル好きは見つけたら一度試してほしい。

そんな私が、超ツルツルの対極にある全粒粉に手を出した「REGGIA」ブランドから出ているオーガニック全粒粉パスタ「Nutri Bio」スパゲティ。500ｇ200円くらい。見た目は明らかに茶色くて、ざらざらで、いろいろ混ざってるのが一目でわかる。1.6mmでゆで時間７分は、普通のパスタとかわらない。

全粒粉パスタで作るトマトスパゲティ。おいしいのか？まずいのか？実際に作ってみた

シンプルにトマトスパゲティを作って食べてみた。パスタ以外の材料は、

オリーブオイル
カットトマト缶
ニンニク
オレガノ
塩

上の写真の通り、ざらざらした表面なので、トマトソースが麺に絡みまくりです。トマトの色で分かりにくいですが、茹でても色的には日本そばに近い色です。

食べた感想としては、

食感はぼそぼそしていて切れやすい

まず、食感は全粒粉（小麦の表皮や胚芽など取り除かずにそのまま丸ごとひいたもの）なので、当然ながらぼそぼそする。日本そばに例えればツルツルの更科そばよりも10割の田舎そばが好きな人なら、好みのタイプということになるだろう。

小麦の味が強く伝わってくる

小麦の味が強いというのは、精製していないので、やっぱり表皮や胚芽のもつ野性的な風味が残っているからとうことだろう。

満腹感が半端ない

満腹感に関しては、全粒粉には食物繊維が10％以上含まれているらしく、それが原因のようだ。私は普段のツルツルスパゲティであれば、200ｇから250ｇはさらっと食べますが、全粒粉パスタに関しては100ｇで充分に感じた。ということは、ダイエット効果があるのだろう。

自然とよく噛んで食べていた

自然とよく噛むのは、麺の中に異物感を感じるからで、個人的にはさらっと飲み込むことを許してもらえない感覚だった。

総評

総評として、ツルツル麺好きの私ではあるが、別の食べ物として、嫌いじゃないと感じた（更科そばと田舎そばの違い的な）。というのも、パスタの麵自体を時間をかけて、よく噛んで、味わいながら食べた経験は、これまでで一番だったからだと思う。お店で食べるスパゲティは80～100ｇが基準だと思うけど（イタリア料理店で5年間バイト経験あり）、物足りなさを感じていた私には、100ｇで満足スパゲティは発見だった。

オーガニック全粒粉パスタのメリットとデメリットを考える

メリット（1）オーガニックの安心感

オーガニックであることのを証明する「有機JAS/オーガニック認証マーク」。全粒粉はほどんどがオーガニックだと思いますが、とくに輸入小麦の農薬残留は、社会問題でもあるので、安心。逆に全粒粉で、オーガニックでなかったら、表皮に残留している農薬をそのまま取り込むかたちになってしまうので、おすすめできない。

メリット（2）低GI食品であること

精製度の低い食品（ここでいうと表皮や胚芽など取り除いていないパスタ）ほど、GI値は低くなり、糖質制限や、血糖値の上昇をおさえることも、健康でいる秘訣とされる現在、低GI食品はありがたい存在ということ。

GI（グライセミック・インデックス）、簡単に言うと、炭水化物食品を食べたときに、そこからどれだけ糖質を吸収しちゃうかを表す指標で、全粒粉パスタは吸収が低いGI55食品に分類さている。

ざらつきのない、ツルツルに精製されたパスタは、精製度が高い分GI値が高いということだ。

メリット（3）満腹感があるので、ダイエットにむいている

とにかく全粒粉のパスタは表皮や胚芽が付いたままの小麦をひいてつくっているので、食物繊維の含有率が高い。もそもそしていて、噛み応えもあり、満腹感があるので、個人的には食べる量を大幅に減らせた（通常麺200ｇのところ全粒粉麺は100ｇで満足）。食べる量が減れば、摂取カロリーも減るので、ダイエットには良いと感じた。